10/31 食べ物について

まず、食べられないものがある場合、教えてくださいね。

今回、イタリアに行くと言うことで、毎日がイタリア料理、となります。
日本のように多様性(中華料理、カレー、フレンチ、など)がないので、毎日のオリーブオイル使用料理に辟易するかも?しれませんが、4日間、現地でしか味わえない「素材の生きたイタリア料理」を堪能していただけたら、と思います。

日本同様かもしれませんが、イタリアは、場所ごとに料理法・名物も異なります。
今回行くヴェネト州は、イタリアの中でもポレントーニとバカにされるほど、「ポレンタ」が名物です。土地がやせていてとうもろこしか採れなかったので、とそれを挽いて練ったポレンタばかりを食べているという揶揄です。味はほとんどありませんが、味の濃いものと一緒に食べる、まるでご飯のような主食ものです。

アンティパスト(前菜)
プリモの前に、小腹が減ったのを落ち着かせるための、軽い一品(一皿:ピアット)です。
サラミの盛り合わせ、魚介類の盛り合わせ、サラダ系、肉団子系、などいろいろ。
みんなで取分け可能です。
もちろん、生ハムもアンティパスト。パルマの生ハムがやはり甘くておいしいですが、隣の州のサン・ダニエレという種類も味が強く食されてます。ヴェネトでも生ハムが生産されるところがあります。
サラミにもいろいろ種類があり、ミラノ風、ハンガリー風などあったり、ヴェネト地方ではソプレッサという半生風なサラミをよく食べます。

プリモ(最初の)
パスタ、リゾット、スープなどです。
パスタの種類によってメニューが分かれているのがほとんど。田舎に行くと、パスタの種類とソースの種類を選べたりもします。
パスタ(粉でこねたもの、という意味)の種類だけでも、スパゲッティ、ペンネ、リングイネ、フェットチーネ、そしてラビオリ、ニョッキ、ラザーニャ、と種類が増えていきます。
リゾットは、大概2名様から、というのが多いですね。
スープは、温まりたい方、おなかが余りすいていない、という方、おすすめです。野菜からとったスープ、肉塊からとったスープに分かれますが、店ではそのどちらかでしょう。ミネストローネという、野菜たっぷりのスープは、冬の食卓にはかかせません。

ヴェネトでは、ビーゴリという、うどんのような丸い太い黄色いパスタが地元パスタとして食されています。

セコンド(二番目の)
つまり、メインで、肉か魚か。

肉の種類は、鳥(Pollo)、豚(Maiale)、牛(Manzo, vitello)に加え、ウサギ(Coniglio)、馬(Cavallo)、アヒル(Anatra)、いのしし(Cinghiale)、しか(Cervo)、ほろほろ鳥(Faraona)など、これまた豊富です。ヴェネトでは、先のスープの出汁を取った肉塊をセコンドに使ったり、蒸した肉(Bollito)もよく食べます。
魚は、やはりヴェネツィア。近海で捕れるわけではない(工業用水などで汚い)のですが、少なくともアドリア海の海の幸が魚市場を賑わします。またヴェネツィアならではの魚料理も見られます。レストランでは、一般的に白身魚のグリルなど。

ヴェネツィアでは、サルディンサオール(小いわしの南蛮漬け)、フェーガト・アッラ・ヴェネツィアーナ(ヴェネツィア風肝煮込み)、魚介類のフライ、イカ墨パスタが地元料理。
パドヴァでは、田舎に行くと肉のグリル、立派な鶏冠をもつ鶏も有名。
ヴィチェンツァでは、猫を食べます。。。というのはヴェネト地方の冗談で、それとは全く関係なく、バッカラという干し鱈の料理が有名。
ヴェローナでは、馬肉など。

コントルニ(付け合せ)
サイドの食べ物として、温野菜(ズッキーニ、なす、じゃがいもなどの炒めたもの、フライドポテト)冷野菜(サラダ)があります。

ドルチェ(デザート)
日本に比べると、上品な洗練されたデザートはありません。
定番のティラミス、パンナコッタ以外には、「おばあちゃんの焼き菓子」(Torna della nonna)、半冷凍のクリーム菓子(semifreddo)、などが一般的。ちなみにコーヒーを頼んでも、一緒に出てこず、ドルチェの後にやってきます。
また、甘いものが苦手な人は、ズグロッピーノという消化を助けるシャーベットのような飲み物を注文する人もいます。

チーズ
イタリアはチーズも有名です。
モッツァレッラは、アンティパストに、カプレーゼ(トマトとモッツァレッラ)として出てきますが、ブーファラBufalaという水牛のモッツァレッラのようなチーズは南の地方のもので、そのまんま出てきます。
チーズの盛り合わせなど、食後まだ物足りない人やワインのお供に、頼んだりもします。パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザン)、ペコリーノ(山羊の乳)、グラナ・パダーノ(ヴェネトなど北部のチーズ)、アジアーゴ(柔らかめ、ヴィチェンツァ北部)、ゴルゴンゾーラ(おなじみ青かび、甘目と辛目あり)、リコッタ(さっぱり、お菓子用にも)など、これまた種類が豊富です。

朝ごはん
イタリアの家庭では、エスプレッソまたはそこに温かい牛乳を入れたものに、堅いビスケットを何枚か、というのが普通。

コーヒー系の飲み物
エスプレッソ:濃いコーヒー、「カッフェ」と頼めばこれ(1~1.3ユーロ)
マッキアート:エスプレッソに泡立てた牛乳をいれたもの、小さいカップ(エスプレッソと同じ値段)
カップチーノ:エスプレッソに泡立てた牛乳をいれたもの、大きいカップ(1.5ユーロ前後)
カッフェ・ドッピオ:量が2倍のエスプレッソ、大き目のカップ(カップチーノぐらいの値段)
ラッテマッキアート:暖かい牛乳の中にエスプレッソを入れたもの、グラス(カップチーノぐらいの値段)
カフェ・アメリカーノ:エスプレッソをお湯で割ったもの(カップチーノぐらいの値段)
※カップチーノは、朝の飲み物。飲んでもお昼まで。夜はほとんど飲みません。

食事のお供のアルコールは、肉は赤ワイン、魚は白ワイン、アンティパストはプロセッコ、ピッツァにはビール、という暗黙のルール?があります。
飲み物に関しては、Q&Aに書いてますので、ご確認ください。